ブラック・・・Ep4

痛む親指

師匠と弟子

治療院は、朝の9時から13時までと午後15時から19時までの営業でした。

受付が8時半からなので8時までに入らなければなりません。早出の日は、7時半までに入って始業準備をしました。

勤務シフト表とお飾り程度のタイムカードがあるだけで、今で言うブラックな世界でした。

昼食が済むと練習でした。

「なんの練習?」

「鍼の練習なんて早いわ!」

「マッサージの練習や!」

来る日も来る日もマッサージの練習でした。

もう親指が痛くて痛くて、箸も握れない状態が続きました。

ある程度、形が出来てきたら実践デビューしました。

院長の指示のもとに患者さんをマッサージしました。

「免許持ってないのにええのん?」

患者さんに嫌な顔されたり、励まされたりして上達していきました。

当時は、それが当たり前でした。

To be continued.

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