自律神経 Ep22
オルゴン療法がバランスをとる!
お腹が鳴る場面は、三通りあります。
- お腹を壊した時、グルグルキューと来て思わず前かがみになってお腹を押さえる場面。
- お腹が減った時、俗に「腹の虫が鳴る」現象で「空腹時収縮」と言われます。胃の強い収縮運動で胃を空っぽにして次の消化に備える準備運動をする場面。
- 食後、食べたものを消化するために胃の収縮と腸の「蠕動運動」(ぜんどううんどう)が繰り返される場面。
胃腸など内臓をコントロールしている神経は、自律神経です。副交感神経のスイッチが入らないと胃の収縮や腸の蠕動運動は起こりません。(下の自律神経の表を見てください。)
Episode13「冷えが取れた理由」で動静脈吻合部の血流をコントロールしている前毛細血管括約筋について説明していますがこの括約筋や胃腸や内臓(心臓を除く)の筋肉は、平滑筋と呼ばれる筋肉からできていて自律神経でコントロールされています。
自律神経がオートマチックにコントロールしてくれているお蔭で眠っている間も心臓は休みなく動き続け、呼吸も滞りなくすることができています。
自律神経は、車のアクセル役の交感神経とブレーキ役の副交感神経によく例えられます。ブレーキとアクセルを同時に踏むことがないように交感神経と副交感神経も同時に興奮することはありません。どちらか一方が上がれば必ずもう一方は下がります。
シーソーみたいなモノです。
このバランスが崩れると自律神経失調症になります。昼夜の寒暖差が大きくなる季節の変わり目などは要注意です。
ありえない話ですが、散歩中に突然ライオンに追いかけられたとします。
「食われる!」
一気にアクセル全開、交感神経が優位になって、全速力で逃げるために心臓がフル回転して血圧をあげ、全身の筋肉へ血液を送り届けようとします。
無事逃げられて、夜になると興奮も静まり少しずつ交感神経の活動が下がり、副交感神経が優位になり血圧が下がり眠りに入る準備をします。
交感神経が優位 | 副交感神経が優位 | |
心拍数 | 増加 | 減少 |
呼吸 | 呼吸が速くなる | 呼吸がゆっくりになる |
血圧 | 上昇 | 下降 |
瞳孔 | 拡大 | 収縮 |
唾液 | ネバネバ | サラサラ |
胃腸・消化 | 運動抑制 | 運動促進 |
排尿 | 抑制 | 促進 |
ここで、お腹が鳴る話に戻りますが足の末梢施療をされると凄く痛いのです。
絶叫される方もたまにおられます。
普通あんな痛いことをされると、体は攻撃されていると思い交感神経が優位になるはずです。でも途中から副交感神経が優位になっていくのです。
お腹がグルグル鳴ったり、眠くなったりするのは、副交感神経が優位になった結果です。
なぜ、足の末梢施療をすれば副交感神経が優位になるのか?
足指にあるツボも関係していました。
To be continued.