井穴刺絡 Ep25
井穴を刺激するオルゴン療法
古代中国で書かれ編纂された「黄帝内経」(こうていだいけい)と呼ばれている現存する最古の医学書があります。鍼灸の学校で習っている、経穴(ツボ)や経絡、気の概念等々この医学書がベースになっています。
「黄帝内経」のうち「素問](そもん)「霊枢」(れいすう)編に井穴刺絡(せいけつしらく)と言う治療法が記載されています。
古来より急性治療、慢性疾患等に用いられてきた治療法で、刺絡専用の鍼を用いて、井穴に刺鍼して点状の出血をさせる(瀉血・しゃけつ)施術方法です。
古代中国では、三稜鍼(さんりょうしん)と言うメスのような鍼を用いて施術していたようですが現代では、もっと安全な鍼で施術します。
手の太陰肺経の井穴である少商へ刺鍼して点状出血させた画像です。
自律神経の乱れが調整され、治療効果が素早く現われます。
主に、属する臓腑の疾患やその経絡の流中(るちゅう・ルートの意)にあたる皮膚や筋肉の異常・コリ・痛みなどに効果があります。
私の治療院でも井穴刺絡を取り入れ、オルゴン療法と併用する場合もあります。
- 痛みや神経麻痺
- 不眠・首コリ・肩こり・腰痛
- 手足のこわばり・冷え・むくみ
- 内科系疾患
- アレルギー疾患・アトピー性皮膚炎・花粉症等
この井穴刺絡からヒントえて、現代風にアレンジされたのが「爪もみ療法」です。
爪もみ療法は、爪をもむことで自律神経を調整して、白血球のバランスを整え免疫力を上げるという、安保・福田先生が唱えられた誰にでもできる健康法です。
安保徹先生
日本の医学者、医学博士、専門は免疫学、新潟大学大学院医歯学総合研究所名誉教授、日本自律神経病研究会終身名誉理事長
福田稔先生
新潟大学医学部卒、 免疫学の安保徹氏と「福田‐安保理論」を打ち立て、1996年より自律神経免疫療法を始めて、自律神経免疫治療研究会理事長を務める。
オルゴン療法も井穴刺絡も爪もみ療法も井穴に刺激をあたえて治療効果を上げるところが共通しています。
薬害により生死の境をさまよった越野先生ご自身の体験から生まれたオルゴンリングとオルゴン療法は、井穴へ適切な刺激量を与えられる安全で効果的な治療法です。
To be continued.