帰路 Ep36
オルゴン療法の刺激量
帰りの道中で考えました。
あれほどの刺激を一般の方が耐えられるだろうか?
先生から教えてもらった通りに今来ている患者さんへ施術しても大丈夫だろうか?
鍼灸の学校で習ったアルント・シュルツ(ARNDT-SCHULTZ)の法則を思い出しました。
- 弱い刺激は生理的機能(生理作用)を奮い起こし
- 中等度の刺激はこれを促進し
- 強度の刺激はこれを抑制し
- 非常に強い刺激はこれを停止させる。
はり・きゅうやマッサージの刺激量についての講義だったと思います。
この法則に照らし合わせると私が先生から受けた施術は、「4.非常に強い刺激はこれを停止させる!」になります。
生理的機能を停止させる?
停止はしなかったけど紙一重だったのか?
思考の停止は確かにあったけど!
そんな考えが頭の中でグルグル回っていました。
刺激量は、施術を受けられる方の年齢、性別、病歴、体調・・・あらゆることを考慮して決めなければなりません。
例えば刺激量を10段階に分けたとします。
初診の方に行き成り、10の施術をするのは危険です。
かと言って全くの無痛と言うわけにはいきません。
オルゴン療法から痛みと言う刺激を取ってしまえば、もうオルゴン療法とは言えません。
シュルツさんも言っているようにある程度の刺激は必要です。
初めての方には、少ない刺激量から始め、様子を見ながら少しずつギアを上げるようにしています。
越野先生は、私に教えるために10段階の10の施術をされたのだと思います。
10を知れば1も5も分かりますが5までしか知らなかったらその分、施術の幅が狭くなってしまいます。
同じ方を施術するにあたってもその日の体調などを考慮して刺激量を調整しています。
オルゴン療法の適切な刺激量は、永遠のテーマです。
帰ってお風呂に入ってビックリしました。
体じゅう青タンだらけでした。
濃密で有意義な二泊三日でした。
To be continued.