血管と血流 その2 Ep64

動脈の太さ
血液の量

血管の太さ

心臓から出て直ぐの大動脈弓と言われる所が一番太くて500円玉ぐらいの太さです。

腹大動脈が水を撒くホースぐらい、太ももの大腿動脈が鉛筆ぐらいで段々細くなっていき、一番細い細動脈でシャープペンシルの芯ぐらいの太さです。

毛細血管は、更に細くて髪の毛の10分の1ほどの0.1mmから0.008mm(8マイクロメーター)で肉眼では見えない世界です。だから、ためしてガッテンでは、マイクロスコープを使って観ていたのです。

治療院で使っているBスキャン(マイクロスコープ)は、最大300倍まで拡大して観察ができます。

血液の量

体重の13分の1と言われています。60キロ成人なら60×1/13=4.62リットルとなります。

心臓から送り出された血液は、体の末梢部まで行って60秒以内に還ってくると言われています。新幹線並みの凄いスピードで流れているんですね!

約5リットルの血液の30%が上半身を70%が下半身を巡っています。

下半身の特に脚の血液は、重力に逆らって心臓まで戻ってくる必要があるためにどうしても戻りが悪くなります。

戻りが悪いと残りの血液で補おうと心臓が頑張ります。頑張り続けると血圧が上がり高血圧症や心肥大など心疾患に繋がります。

逆に言えば、足の血流を良くすれば血圧が下がり、心臓への負担も減ります。

血管の構造

動脈断面図
静脈断面図

動脈は、内膜・中膜・外膜の3層構造です。圧力で破れないように中膜が発達しています。動脈血は、心臓のポンプ作用で末梢部まで流れていきます。

細動脈から毛細血管に分岐し、細胞との物質のやり取り後に細静脈から静脈へと徐々に太くなり心臓へ還っていきます。

静脈も3層構造ですが中膜が薄くて伸びやすく血液が溜まるので貯蔵血管とも呼ばれています。

To be continued.

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