血管と血流 その6 Ep68

新陳代謝

新陳代謝が活発であるかそうでないかは、毛細血管を調べれば分かります。

血管と血流のその4での皮膚のターンオーバーを思い出してください。

毛細血管があるのは、真皮と呼ばれる層です。基底層で毛細血管から酸素と栄養の供給を受けて活発に細胞分裂が起こり、28日かけてせり上がり、垢となってはがれ落ちるのが健康的な皮膚のターンオーバーです。

新陳代謝が活発な人ほど真皮乳頭(基底層部分)と言われる部分に波型の層がクッキリと現れます。しかし一直線で濃淡がはっきりしている場合は、新陳代謝が低下しています。

実際にBスキャンで撮影した画像です。

「人間は血管とともに老いる」有名な内科医ウィリアム・オスラー博士の言葉ですが

「人間は毛細血管の減少とともに老いる」とも言い換えられます。

実際に毛細血管が減るとどうなるでしょう?

血管と血流その4でお話したように、顔の毛細血管が減るとシミやシワが増えます。

最近物忘れが酷くなってきたと年のせいにしていませんか?

これも脳の毛細血管減少が原因です。

毛細血管には、老廃物を持ち帰る働きがあります。

毛細血管の減少=ゴミが溜まる!

認知症の原因になります。

また、四十を過ぎた辺りから脂っこいモノを食べると胸やけがしたりして胃の調子が悪いと言う方は、胃粘膜下の毛細血管が減っているのかも知れません。

肩こりや腰痛も毛細血管減少による血行不良で起こる場合があります。

年をとって筋肉の衰えを感じていませんか?

腿が細くなった!お尻が小さくなった!筋肉が落ちているのです。

筋肉は使わないと落ちていきます。

筋肉内にある毛細血管減少が原因です。

しかし、適切な運動をすれば筋肉は戻っていきます。

毛細血管を増やせば筋肉は、戻るのです。

減ってしまった毛細血管を増やせることが分かってきました。

To be continued.

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