師と士　Ep96

鍼灸の学校に入学した最初の授業で学年主任が聞きました。

「皆さんがなろうとしている鍼灸師には、師がつきますが師と士の違いが分かりますか？」

師がつく職業を例に挙げると
医師、看護師、教師、鍼灸師・・・

士がつく職業を例に挙げると
弁護士、税理士、建築士、気象予報士・・・

師のつく職業は、相手のためになるウソならついても構わない職業です。
士は、決してウソをついてはならない職業です。
と先生が言いました。

「ヤレバできる！今なら間に合うからもっと勉強しなさい。」と絶望的成績の受験生を励ます先生がいるかもしれません。

しかし、「明日の天気は、晴れますが所により雨が降ったり降らなかったりと明日にならないと分かりません！」とデタラメ言う気象予報士は、絶対にいません。

厳しい状況でも相手に希望を与え元気づけるようなウソは、許されると言う話でした。

岐阜県から３時間半も車を運転して78歳の男性が治療を受けに来られました。
60歳から腰痛に悩まされて好きなゴルフもここ10年以上やっていないと言われました。
今は引退されていますが木地師をされていたようです。
轆轤（ろくろ）を使って木製の器やこけしを作る職業です。

この方の職業にも師がつきます。
治療を終えると、「オルゴン療法が良いのは、よく分かった。」と言って、遠いから自宅でやってみるとリングを2個購入されました。
帰り際に、「治療を続けたら、きっとまたゴルフができるようになりますよ！」
と声をかけると

「頑張ってみる！」と笑顔でこたえられました。

オルゴン療法師も師がつく職業です。

To be continued.