チ○ちゃんに叱られる! Ep105

チ○ちゃん「ねぇねぇ岡○、この中で一番寒さ対策バッチリなステキ大人ってだーれ?」
チ○ちゃん「なんで寒いと手足が冷たくなるの?」
チ○ちゃんの答え「手足を犠牲にして心臓や脳を守っているから!」
出演者「????????????????」
神戸女子大学名誉教授 平田耕造先生の出番です。
寒い時に手足が冷たくなるのは、
「体温調整する血管が手足を犠牲にしているからなんです」
「体温調整血管は、動静脈吻合血管 通称AVA血管と言います」
心臓→動脈→手足末端→毛細血管→静脈→心臓
この末端の毛細血管の手前で動脈と静脈を繋いでいる血管がAVA血管です。

暖かい場所でいる時は、AVA血管が大きく開くので毛細血管にも沢山の血液が流れるので手が温かくなります。

健康な人の場合、温かいまま全身を流れるので全身が温かい状態でいることができます。
しかし、寒さが強まるとAVA血管が閉じてしまいます。
AVA血管が閉じても毛細血管に血液が流れますがほんの少しです。
温かい血液の分量が少なくなってしまうので表面から熱が奪われてしまい手先が冷たくなってしまうのです。

胴体は温かいけど手先は冷たい状態です。
AVA血管は、手足や顔などにあります。
末梢部は、サイズが小さい割に表面積が広く、熱が逃げやすくなっています。
仮に寒い時にAVA血管を開けて手足にどんどん血液を流し続けると熱が奪われ続けることになります。
そして冷やされた大量の血液が体を巡り、生命維持に欠かせない心臓や脳などの温度維持ができなくなるのです。

大量の冷たい血液が核心部戻ってしまうと心臓や脳の機能が停止してしまいます。

そうならない為にAVA血管を閉じて手足を犠牲にして心臓や脳を守っているのです。
極限の守りが冬山で遭難した時に起こる凍傷です。中枢を守るために末端を遮断した結果です。

またAVA血管の収縮と拡張の反応には個人差があります。
例えば、冷え性の人は気温の低下に敏感でエアコンの温度設定がシビアになります。
ご主人が熱いからと設定温度を下げると奥さんが寒いと言って夫婦喧嘩が始まります。
この時、冷え性の奥さんのAVA血管が収縮して血流低下が起こり寒いと訴えたのです。
この個人差は、皮下脂肪や筋肉量が大きな要因を占めると言われています。
男性は女性より筋肉量が多いために、筋肉から発せられる熱量が多いのです。
また皮下脂肪は断熱材です。
太っている人が、夏に汗をかきやすいのは、そのためです。
皮下脂肪が多いと熱が逃げにくいので、AVA血感が拡張して手足など末端の血流を増やして、そこから熱を逃がそうとします。
逆に脂肪が少なく痩せている人は、もともと体幹から逃げていく熱量が多いので少し温度が下がっただけでAVA血管が閉じるために手足が冷えやすいと言われています。
しかし、治療院に来られる患者さんの中には、痩せていないにもにも拘らず冷え性の方がおられます。
40代A子さんの例です。
仕事は、ほとんがデスクワークでパソコンのキーボードを一日叩いています。
手足が冷えて特に下半身が冷えるのでひざ掛けは、必需品だそうです。
夕方の脚のムクミもかなりのものだとか!
座り仕事が多いと血液やリンパ液がフクラハギなどに溜まりやすくなります。
下半身の血液は、重力に逆らって心臓へ戻らなくてはなりません。
そのポンプの代わりをしているのがフクラハギです。フクラハギの筋肉が歩く度に伸び縮みする圧力差で血液やリンパ液は、上へ上えと押し上げられていきます。
しかし、座りっぱなしでいると血液が下半身に留まる時間が長くなります。その間に血液は、少し冷やされます。少し冷えた血液が心臓へ戻り、下半身へ流れてきてまた冷やされるサイクルに陥ると徐々に体が冷えていきます。
内臓も冷やされるのでお腹の調子も悪くなります。また骨盤内臓器の子宮や卵巣も冷やされますので生理痛などが引き起こされます。
そのために平熱が36度を割っていました。
36度を割ると白血球の働きが悪くなるので免疫力が低下します。
A子さんは、週一回のペースでオルゴン療法を受けられました。
一か月過ぎた頃から体温が上がりはじめて、平熱が36.6度になりました。
その年の夏には、苦手だったエアコンが平気になり、生理痛もなくなったそうです。それから汗をよく掻くようになったと言われています。
新陳代謝が良くなった証拠です。
心臓から一番遠い足の指先から血流改善を図るオルゴン療法ですが続けていると指が広がり歩く時に親指を中心にして蹴り出すことができるようになります。
この歩き方をすると足首が良く動きます。
足首が動けば、フクラハギの筋肉が一段と伸び縮みします。
更に血液の循環が良くなるサイクルが生まれます。
A子さんは、冷え性も治り体調も万全です。
何故なら、自宅でオルゴンのセルフ施療をされているからです。
時々、全身施療を受けに来院されています。
オルゴン療法の創案者である越野稔先生は、AVA血管(動静脈吻合部)について早くから著書の中で紹介されています。
AVA血管(動静脈吻合部)を開くことがオルゴン療法の肝だと言われています。

私自身オルゴンのセルフ施療を続けて感じたり、患者さんを施療したりして思うことですが手足の末梢施療を続けているとAVA血管の反応が早くなります。
例えば、足の末梢施療1回目では皮膚がピンク色になり皮膚温が上がるのに30分かかったとします。
しかし、2回、3回と回を重ねる毎にかかる時間が数分ずつ短くなる傾向にあります。
同時にオルゴン療法特有の痛みも減少していきます。
施療を続けている方の中には、施療中にまだ施術をしていない足までピンク色になり皮膚温が上がる方が居られます。またイビキを掻いて眠ってしまう方もおられます。
オルゴン療法は、AVA血管(動静脈吻合部)を開いて手足の末梢から血流改善を図る全身療法です。
少し練習が必要ですがセルフで施術することも可能です。
「自分の健康は自分で守る!」
「副作用のない新時代の健康法」
オルゴン越野のカタログに載っているコピーです。

AVA血管(動静脈吻合部)については、過去のエピソードでも紹介しています。
Episode13「冷えが取れた理由」Episode14「世界陸上」Episode57「白鳥の湖」もご覧ください。
出典 2025年2月21日放送 NHK「チコちゃんに𠮟られる!」より
https://xn--h9jua5ezakf0c3qner030b.com/25112.html
出典 平田耕造先生のAVA血管に関するHPより
http://www.ava-kenko-labo.com/service1
イラスト画像は、放送内容を参考に作成しました。
To be continued.