美しい姿勢 Ep16
基礎が重要
地上に住んでいる生き物は、常に1Gの重力を受け止めて生きています。
たまに体が重い日は、1.5Gかかっているのかと思う時もありますがただ疲れているだけです。
人間には、抗重力筋と呼ばれている筋肉があります。
抗重力筋を大きく分けると5ヵ所になります。
- 背中:脊柱起立筋、広背筋
- お腹:腹直筋、腸腰筋
- お尻:大臀筋
- 太もも:大腿四頭筋
- ふくらはぎ:下腿三頭筋
この背中・お腹・お尻・太もも・ふくらはぎの抗重力筋が前後に働きながら重力に対してバランスをとり姿勢を作っています。
いつも同じ部位に疲労が溜まるような作業や仕事を続けていたり、長年の癖や身体の傾きが影響したりして姿勢が崩れていきます。
抗重力筋は、日常生活を送っているだけでも常に働いている筋肉です。
年とともに背中が丸くなったり、歩幅が小さくなったりするのは、抗重力筋が加齢と共に衰えていくからです。
もう一つ、姿勢に影響を及ぼすのは、体を支えている土台の足です。
全体重をあの小さな足の裏で支えているのです。
人の体も積み木やビルと同じです。
基礎である足の上に足首がのり、膝がのり骨盤、背骨、首、頭が最後にのっています。
でも、この基礎である土台が崩れるとどうなるでしょう?
上に載っている構造物は、バランスを取ろうと前後左右に歪んでいきます。 姿勢の乱れも基礎である足裏から始まる場合があります。
To be continued.