ゾウさんの足 Ep26

於血斑

デトックスオルゴン療法

オルゴン療法を施術メニューに加えて数か月経った頃、Sさん72歳女性から電話が掛かってきました。

「治療に行きたいけど、足がむくんで歩けない!」と言われるのでオルゴンリングを持って往診に行くことにしました。

すると、右足全体は茶褐色に腫れあがり、まるでゾウさんの足のようで、所々於血斑(おけつはん)も出ています。指の股はジュクジュクしており、臭い液体が染み出していました。

かかりつけのお医者さんは「内科的には異状ないので、もっと歩くように」と言われたそうですが、とても歩けるような状態ではありませんでした。

これは、末梢が詰まって循環が悪くなり、行き場を失った老廃物が於血斑や臭い液体となって出てきているのだと思いました。

オルゴン療法について説明して「痛いけど、ちょっと我慢してください」と言ってから、リングで指先から擦りました。ところが本人は、まったく痛くも痒くもないのです。赤くもなりません。

あまりにも詰っていると痛みを感じないことがあります。末梢の血管が詰まって循環障害を起こすと神経も血液から酸素や栄養をもらって生きているので末梢神経がおかしくなります。典型的な例が糖尿病患者の末梢神経障害です。

そして3回目に行った時、Sさんが「痛いわ!」と初めて言われました。少し詰まりが取れてきたのかと思い懸命に擦ると指のまわりや足の甲から白く粉が吹いてきました。終わると足が真っ赤になり、Sさん自身も「温かいわ!」と言われました。

越野先生の本の中に重篤な方を施術すると「体から白い粉が出る」と言う記述が時々出てきます。老廃物や体にとって悪いモノと表現されています。

「これが本に書いてあった白い粉?それとも垢?」判断つきませんでした。

次に訪問すると、「朝起きたら足が真っ白に粉を吹いているの?毎日お風呂で洗っているのに、おかしいな?」と首をかしげておられました。

ひと月ぐらいで往診は終了したのですが2か月後に来院された時には、見違えるようなキレイな足になっていました。

To be continued.

於血

汚れた血液、もしくは流れの悪くなった血をいう。於血症は、皮膚や粘膜が正常な人と比較してどす黒く、出血やうっ血をおこしやすい。月経異常、肩こり、のぼせ、頭痛、冷えなどの不定愁訴を訴える。また下腹部に限局性の抵抗、圧痛、かたまりなどのいわゆる於血腹証がある。

鍼灸医学事典

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です